アップサイクルプロジェクト「北浜縫製」

オーダースーツで使われる見本帳を「バンチブック」と呼びます。シーズンが終わると一つのお店だけでも何冊、何十冊もの見本が廃棄されます。もともとはとても高級な生地たち…それらの生地をアップサイクルし、「はたらく、生活する」が少しここちよくなるアイテムを生み出すプロジェクトです。

バンチブックを提供する生地屋さん・テイラーさんを「布主(ぬのぬし)さん」と名付け、私は「布主代表パートナー」としてバンチブックの収集を主に担い、この活動を支援しております。

https://uminonakastore.com/

3年前、船場ビルディング2階で会員制図書室を運営する卜部さん(通称ハルさん)との出会いが始まりでした。

シーズン毎に廃棄される何冊ものバンチブック(見本帳)。良い生地ばかりを集めたこのブック、捨てるのはもったいないなあといつも思っていました。なんとかこれを再利用することはできないか…何年も前から考えていました。色んな人に相談したり、トライしたりしながら、いつか何かできればと思っていました。それを形にしてくれたのがハルさんです。

先日のクラウドファンディングでは130名もの方にご支援を頂き、私も感激で胸がいっぱいです。本当にありがとうございます。プロジェクトは終了しましたが、サイトは見ることができます。ハルさんのこの事業にかける想いをぜひ読んで頂けましたら嬉しいです。

 https://www.makuake.com/project/kitahamafabric/

集めたバンチブックの生地で、就労支援事業所に商品作成を依頼する。妥協することなくクオリティをきちんと追い求め、しっかりとした商品をつくる。

ハルさんがいつも言うのは「はたらく選択肢を増やしたい」ということ。

「福祉」という区分の中で、限られた機会と選択肢しかない。現場で関わっている彼女だからこそ、感じている問題点と葛藤なのだと思います。

【全国の生地屋様、テイラー様】

バンチブック、残布をご提供くださる「布主」さんを探しております。ご興味を持って頂きましたら資料お送りいたしますので、ご連絡くださいませ。

どうぞご協力よろしくお願いいたします。

https://sembabespoke.jp/contact/

船場ビスポーク 店主 瀬島京子