CUSTOMERお客様のご紹介
黒子に徹する
Photography office & studio Discovery
前田紘平様
フォトグラファーの前田さんは、同じ船場ビルディング内にスタジオを構えておられるご縁で知り合いました。
私も事業に関わっているアップサイクル事業「北浜縫製」の撮影をして頂いた時、私も少し手伝ったのですが、その仕事ぶりにさすがプロだなぁと改めて感動いたしました。
2012年に独立して今年で12年目。
「自分の写真て下手だなあと思ってるんですよ」という前田さんの言葉に驚きました。「でもだからこそ日々もがいて、もっと上手くなろうと努力している」
「言語化、文章化できないからこそ写真がある。いちいち説明するのはダサい。感覚を研ぎ澄まし、直感を大切にしています。その分失敗もするけど、でも失敗しないと成長しない。シンプルにカッコいいかどうか。写真を見て『面白くない』『気持ち悪い』と感じた時は撮りなおす」
「言われた通り、マニュアル通りに撮ったらそれなりにきれいな写真は撮れる。でも人を感動させる写真にはアートが必要。今後はそこが課題だと思っています」
写真とはなにか?
「大量生産、大量消費の写真があふれている今。そういう写真を撮り続けることに意味があるのか?と考えてしまう。人に感動してもらうような写真とは?写真とはなんなのか?そんな哲学的なことを自問自答しながら、悩みながらやってます」と話す前田さん。
これだけキャリアがあっても悩みもがき成長しようとしている姿が、とても率直で人間らしくて素敵だなあと思いました。
ファッションのこだわりは?と聞くと、素晴らしいエピソードを話してくださいました。
憧れのライカM10Pを独立10年の時に購入したそう!ライカは言わずと知れた高級カメラで、誰もが憧れるブランドです。
M10PのPはProfessionalの意味だそうで、あえてあの有名な赤いロゴを入れていないんですって!それはProfessional版が出る前から、プロはお客様を撮るときにライカであることを意識させないため、ロゴに黒いシールなどを貼って隠していたそうです。
そういうライカの理念に共感したそうで、自分も黒子に徹したいという前田さん。だから洋服は黒かネイビーに決めているそう。その信念がカッコいい!
前田さん、この度はありがとうございました!
メンズオーダーについてはこちらをご覧ください。