CUSTOMERお客様のご紹介

お守りのようなスーツ

株式会社トラストチャーム 代表/保健師/博士(医学)藤吉奈央子様

 http://trust-charm.com/

企業で保健師として活動されている藤吉様。産業看護職の育成や、人事労務担当者・経営層向けの研修講師、医療職向けのセミナーなど、各所で幅広くご活躍されています。

トラストチャームという社名には、「困ったときの安心感。そんなお守り(チャーム)のような存在でありたい」という意味が込められているそうです。

知り合ったのは一昨年前、前回ご紹介した畠井さん(https://sembabespoke.jp/customer/2433/)からあるプロジェクトに呼んで頂き、チームとして一緒に仕事をしたのがご縁です。

奈央子さんは優秀なのはもちろんですが、とってもパワフル!常に学び続ける姿勢と、即実行する行動力が本当に素晴らしくて、心から尊敬しています。同年代で、お互い2人の娘の母。会うといつも刺激とパワーを頂ける、そんな素敵な女性です。昨年法人も立ち上げられて、これからますます飛躍されること間違いなしです。

この度は法人化を機に、オーダースーツとそれに合わせるオーダーシャツをご依頼頂きました。まず最初はご相談でじっくりお話を伺いました。

どういうシーンで着たい?どんなイメージにしたい?インナーは?靴は?ふだん着ているスーツで困りごとは?…などなど

そしてイメージをまとめて再度ご来店頂き、生地や裏地をとことん納得するまで選んで頂きました。

DRAGO super130’s “Vantage”

ドラゴ社は、イタリア一大生地産地ビエラ地方で紡績から生地の生産までを一貫して自社工場で行う、イタリアでも数少ないメーカーのひとつです。高い技術力で様々な独自の生地を生み出している、今注目のミルです。イタリアらしい美しい発色、super130’sの柔らかな風合と艶やかな光沢、255g/mと通念使いやすいウェイトなのも嬉しいですね。

私が市販のスーツで不満なのは、ほとんどが生地のクオリティが低いこと。少し良い生地になると既製服でもかなりの価格になり、場合によるとオーダーよりも高くなります。

レディースファッションはどうしてもデザインに偏重して、生地のクオリティなどは二の次、三の次。近年はその傾向がさらに強まっています。生地や素材、本格的なテイラリング技術などに注目されることはほとんどありません。本来、スーツとは生地と縫製が命。本物のスーツの良さを女性にももっと知って頂きたいと思っています。

シャープなスーツに対して、シャツは少しチャーミングな雰囲気の生地をお選び頂きました。よく見るとハート柄のジャガードになっています。ベージュの生地に襟とカフスだけ白生地を合わせたクレリック仕様で、襟型はウィングカラー、またそこにアクセントでゴールドの糸でイニシャルを入れました。

ちなみにこちらのシャツはInstagramでご覧になって、これが欲しい!とご来店頂く女性のお客様が複数いらっしゃいました。素敵なデザインです!

このように自分だけの特別な1着をカスタマイズできるのがオーダーの楽しさですね。

「スーツは鎧」とよく言われますが、私はもっと自分に寄り添うような、心地よく優しく包みこみながらもパワーを与えるものであって欲しいと思っています。そういう意味では、スーツも「お守り」だと思います。

これからの奈央子さんのご活躍に寄り添い、お守りとなるようなスーツとシャツでありますように…。この度は本当にありがとうございます。