CUSTOMERお客様のご紹介

個性の本質

大手ハウスメーカーで営業をされている水本様。長年の顧客様のご紹介でお越し頂きました。その方のスーツ姿を見て、「どこでスーツを仕立てているんですか?」とお聞きくださったそう。そういうのは本当にありがたく、嬉しいことです。自分のお客様が周囲の方にカッコイイと思って頂けたということは、自分のこと以上に嬉しいですね。

水本様はお話からもエネルギーと向上心が溢れていて、私も非常にパワーを頂きました。

色んなお客様がいらっしゃいますが、これからの可能性に満ち溢れた若い方のお手伝いができるのは大きな喜びです。

2着オーダー頂きまして、1着は若々しくスタイリッシュなチェックをお選び頂きました。

Ermenegildo Zegna “Tropical Jaspe’”

先シーズンからゼニアのコレクションに加わった、いくつもの異なる糸をツイストしてミックス調に仕上げたこのJaspe’シリーズ。シャリ感のあるタッチと、メランジの絶妙な色合いが旬ですね!

ゼニアの夏の定番の平織生地Tropicalですが、モダンに仕上がっています。

⁡裏地はゼニアオリジナルのサックスブルー、ボタンもオリジナルの黒蝶貝。ベストは襟付きでクラシックに。

若々しくセンス抜群なんですが、きちんと上品さも合わせ持ったスーツに仕上がりました。

そしてもう1着はやはり基本の紺無地をおすすめさせて頂きました。

SCABAL “Londoner”

目付けが250g/mとオールシーズン使いやすい、SCABALを代表するスーツ生地のシリーズ。

Super140’sの細番手ながら、英国生地らしいしっかりとした経緯双糸の打ち込み。美しい艶と柔らかさを備えつつ、機能性も充分です。エレガントかつ上品で、男女問わずオススメです。

⁡この生地は実は経緯で明るいブルーと濃いブルーの2色の糸を織り込んでいて、発色が素晴らしいんです。

また、ダブルのピークトラペルのベストが貫禄を感じさせますね。セミフォーマルからビジネスシーンまで色んなところで活躍する1着です。

とてもお洒落で、普段から服装にこだわりを持ってらっしゃる水本様。ちょっと個性的な柄や色を選びがちとのことでした。人と違うものや個性的なものをと考えると、ともすれば少し派手になりがちです。(実際、そういう方もたくさん見てきました。)

私がスタイリングで気をつけるのは、

「服が主張し過ぎないこと」

あくまでも主役はお客様ご自身。その方の良さやポテンシャルがどれだけ引き立つか。ビジネスファッションとはそういうものであるべきだと思っています。デザイナーズブランドとはそこが違う点です。

そしてさらに言うならば、営業という職業はお客様がいてこそのお仕事。ですから業界やポジションにもよりますが、7割くらいのお洒落で少し控えめに、というのが私の持論です。

「よく見るとこだわりがあるね」

「ベーシックだけど良いものを着ているね」

そういう控えめで上品なセンスの良さが出ると良いなぁと思って、いつもコーディネートを提案させて頂いております。生地の良さ、仕立ての良さは伝わるものです。

またファストファッションが隆盛の昨今こそ、「良いものを永く大切に着る」という基本的な価値観を改めて見直すべきではないでしょうか。

⁡水本様の大事な場面での勝負服として、これから永く大切にご愛用頂けたら嬉しいです。

そして、さらにご夫婦お揃いのクレリックシャツもオーダー頂きました。120番手の上質で肌触り抜群のカリビアンコットンのサックスブルーストライプ。

またこれが似合う、爽やかで素敵なご夫婦なんです!

ご夫婦でオーダーを楽しむ。そんな喜びもこれからのライフスタイルに取り入れて頂けたら、こんなに嬉しいことはないですね。

この度は本当にありがとうございました!